【ブリーチ】霊王は滅却師だった?霊王の謎や本当の正体の考察まとめ
濃厚な世界観や死後の世界など、人間が興味を示す部分を独自の解釈を交えながら取り入れているのが、漫画「ブリーチ」です。
多くの登場人物が存在し、それぞれに思惑があるため目が離せない展開が続き、世界各国から高い評価を得ています。
そんなブリーチの世界に存在する、尸魂界を総括する王として「霊王」が居座り、絶大な力を発揮しているのです。
この霊王は後にユーハバッハによって殺害されてしまう訳ですが、本編ではほとんど出番がないため謎が多いことをご存知ですか?
ここでは、霊王の謎や考察、本当の正体についての予想などについて紹介していきます。
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1.霊王にまつわる4つの謎とその考察
ブリーチの世界観における、いわゆる死後の世界とされるのが尸魂界(ソウルソサエティ)です。
ここは死後に訪れることができる世界で、よっぽどのことが無ければこの場所で生活を送ることになります。
現実世界と同じように、尸魂界であってもその住人は死ぬ可能性があり、寿命は数十倍と長いですが老化するのです。
死後の世界と聞くと、もう死ぬことも老化することも無いように感じますが、尸魂界に関してはその縛りがありません。
そんな尸魂界の王として存在している霊王ですが、本編ではほとんど登場しないので、以下に挙げるような謎が残されています。
同時にファンの間で考察もされていますから、両方とも紹介していきますね。
@ 水晶に閉じ込められている謎
ブリーチの霊王は一般的な王とはずいぶんと異なり、荒々しい態度やワガママを貫き通すようなことはしません。
では、紳士に振る舞い人の上に立つ存在とは思えないほど、かなりの人格者かといえば、それも不明です。
何故なら霊王が発言するシーンは一度もなく、水晶体の中に閉じ込められた状態で浮かんでいるだけ。
そのためどんな性格をしているのか、口癖はあるのか、口調はどうなのかについて一切の情報が読者に伝わっていません。
そうした中でまず最初の謎が、「水晶体に閉じ込められているのは何故か」という点があります。
王という立場にしては、ずいぶんと形見が狭そうに見えるので、あまりにもギャップがあると感じる人は多いです。
この点に関する考察としては、「霊王はかなり弱っていて水晶体の中でしか生きていけない」というもの。
冒頭でも記載した通り、霊王はユーハバッハに殺害されてしまい、その意識がユーハバッハに取り込まれてしまいます。
もし相当な能力を有しているなら、ユーハバッハに倒されるハズがないため、霊王には何か弱点があったに違いありません。
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そうした時に水晶体に入っていることがヒントとなり、出てきたのが「弱っていた」という説。
水晶体の中には生命を維持するのに必要な成分などが含まれており、なんとか生きているといった状態なのでしょう。
霊王は魂魄数に関してのバランスを安定させる、とても重要な役目があり、霊王の死は世界の崩壊を意味しています。
何とかして生かしているため、水晶体に閉じ込められているのだろうと考えられているのです。
A 両手足が切断されている謎
ブリーチの尸魂界に君臨する霊王は、その存在がとても奇妙であり不思議だとされています。
オールバック風の男性との外見は問題ありませんが、両手両足が欠けており、鎖でつながれているからです。
側近の話を見るに意思は存在しているようですが、会話するような場面は一切見られていません。
ところが作中で、
- 心臓:ジェラルド
- 右腕:ミミハギ様
- 左腕:パルンカジャス
このようにバラバラになった両手や心臓が登場しているので、両足もどこかに存在していると考えられます。
ですが本編で両足が登場した描写は無いので、謎に包まれているのです。
恐らくは両足は存在しているのでしょうが、しかしながらどうして霊王は両手足が切断されているのでしょうか?
この謎に対する考察として、「両手足が繋がっていると恐ろしい力を発揮するから」というものがあります。
別の物語である「遊戯王」には、両手足と胴体の5枚のカードを集めることで、試合を強制勝利に導くルールがあるのです。
原作者はその点を参考にし、全てが揃った段階で恐ろしい能力が発揮されるので、死神たちの力によって封印し両手足を切断したのだろうと推測されています。
B 霊王が特別な部屋に存在している謎
多くの王様と同じように、側近にしか入れない部屋で王様は1日を過ごすことが多いです。
尸魂界の霊王もそれに近い存在のようで、はるか上空に建造物を造り、その中で縛られながら生存しています。
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霊王を守護している、「零番隊」の5人は全ての隊長格全軍をも上回る能力を有している所から、相当な実力者だと伺えるでしょう。
そうした者が身辺を警護しており、特別な部屋に存在している訳ですが、どうしてそんな状況になっているのかは謎です。
彼の存在が消えれば世界が崩壊するとされるのであれば、わざわざ厳重にするのではなく、逆にノーガードのようにしたほうが灯台下暗しの要領で見つかりにくいでしょう。
霊王の場所に入るには、鍵が必要とされますが隊長格がある程度の情報を手に入れているので、情報は駄々洩れな可能性があります。
特別な部屋に入れることなく、ごく一部のメンバー以外には存在を知らせず、普段の部屋に入れていたほうがバレないのではないかとの謎は読者の誰もが感じているのです。
この点に関する考察は、「特別な部屋のほうが重要人物という感が出るから」というもの。
普通の部屋に霊王がいるという状況は、あまりイメージすることができず、特別な部屋に置かれて周囲を零番隊が守護しているほうが、雰囲気が出るのでイメージしやすいですよね?
原作者は、この点を意識して、バレるのを承知であえて特別な部屋に存在させたのではないかと、考察されています。
C 藍染が霊王を殺そうとした謎
結局はユーハバッハに殺害されてしまった訳ですが、藍染が霊王の殺害を目的にしていたことが明らかにされています。
王鍵を作り出し、霊王宮に侵攻してから、霊王を殺害するとのことでしたが、殺害した後に何をしようとしたのかについては謎のまま最終回を終えてしまいました。
彼ほどの実力者、つまり裏でブリーチの物語を操っていた藍染ですから、何か壮大な考えがあったはず。
藍染が霊王を殺そうとした謎についての考察として、「藍染は神になろうとした」というものがあります。
霊王は世界の鍵という扱いを受けており、霊王が失われると世界が崩壊し何もかもが崩れてしまうとのこと。
後述しますが、霊王とユーハバッハは何か深い繋がりがあるようで、藍染はその点を十分に理解していたのでしょう。
ユーハバッハのモデルは聖書に登場するヤハウェであり、全知全能の神。
それと深い繋がりがある霊王ですから、藍染が神になろうとして霊王を殺害しようと考えたとの考察は、有力だと支持されています。
2.ブリーチに登場する霊王の本当の正体とは?
霊王は謎が多く、最終回を迎えても全く謎が回収されぬまま終わったので、読者の間では消化不良が起こりました。
多くの読者が関心を示した所は、「霊王の正体は何だったのか?」という点です。
この点については、作中でいくつか気になる発言があるので、その点を以下に簡単にまとめてみますね。
- 霊王の左腕ペルニダが、「余はもとより滅却師である」と発言した
- ユーハバッハを霊王が取り込もうとした際、「霊王の右腕よ、子である私を取り込むのか」と発言した
- ユーハバッハは滅却師の始祖である
- ハッシュヴァルトは「霊王の敵は死神たちなのだから」と発言した
こうした情報を集めてみると、霊王は滅却師であるとの予想が出来るでしょう。
ユーハバッハは滅却師の始祖とされていますが、自らを「子」と表現しているので、さらに親の存在があると指摘できます。
すると霊王は滅却師の始祖の先祖であり、まさに世界を創った張本人であると考えられるのです。
こうしてみると、藍染が霊王を殺そうとしたのも、ユーハバッハが霊王を取り込む行動を取ったのも納得できます。
また、霊王が滅却師であるならば、死神たちの都合によって霊王を水晶体の中に縛り付け、自由を制限させているのも理解できますね。
色々と繋がる部分があるので、霊王の本当の正体は滅却師だとの予想は、ファンの多くが支持しているのです。
まとめ
ここでは、霊王の謎や考察、本当の正体についての予想などについて紹介していきました。
霊王は本編でほとんど登場しないのに、最終的にはユーハバッハに殺害された関係で謎がほとんど回収されないまま物語が終わったのです。
そのため、読者が謎に対する考察を行いながら、では霊王の正体は何なのかについて予想を立てています。
その結果はとても興味深いものであり、どうして本編で明らかにしなかったのかについて、興味がそそられるでしょう。
霊王はブリーチの物語において、とても重要な存在であることは間違いないので、最終回を迎えましたが続編があるとすれば何かしら存在が明らかになるかもしれません。
その日を楽しみに待ちたいですね!